ルワンダ(7) 何も無い不気味な街?ルワンダの首都キガリで虐殺記念館訪問、そしてちょっと町歩き

ウガンダ・ルワンダ旅行記も最終回となります。

ルワンダの首都キガリを14:30過ぎのフライトで発つ予定だったので、あまり遠出もできず、またキガリはバイクタクシーの事故が多いという情報も気になり、結局キガリ虐殺記念館を見たのみで、やや消化不良な終わり方でした。

しかしまぁキガリのシティの閑散とした雰囲気、常に何かに見張られているような堅苦しさ、ちょっと今までの旅では記憶にない感覚でした。

ルワンダ(5) その歴史を知らずには帰れない。フイエからさらに山奥にある「ムランビ虐殺記念館」へ

2019.08.31

キガリ虐殺記念館で、改めて負の歴史を学ぶ。

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キガリでとにかく行かないといけないと思っていたのは、キガリ虐殺記念館。

フイエからさらに山奥へ行った先のムランビ虐殺記念館には既に足を運んだ後でしたが、キガリの方も行っておいたほうがいいだろう、と。

キガリ中心部からバイクタクシーに乗ると、橋を渡り、クネクネ曲がった道を猛スピードで登っていき、あっという間に到着します。

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写真を撮るためには20USD相当のルワンダフランを払わねばなりません。

そこまでして写真を撮りたいわけでもありませんが、犠牲者の方への悼み、そして今もきっと続いている復興に少しでも役立てばいいと思い、寄付だと思って払ってきました。

ちなみにフイエ虐殺記念館も同様です。入場料は無料ですが、寄付は受け付けています。

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パネルや説明の内容はムランビ虐殺記念館とほとんど同じだったので、ムランビの時ほど丁寧には英語の説明を読みませんでしたが、パネルの写真を見ているだけでも心が強く痛みます。

特に、小さな子供たちの写真はヤバイですね。もちろん亡くなった方々の命の重さはどれも等しいわけですが、純朴な笑顔を見せる子供たちが何の罪もなく短い生涯を終えた事実の数々は、とりわけ胸に刺さります。

一連の虐殺の犠牲になった子供たちばかりを集めた展示室もあり、生前どれだけ楽しそうに生きていたか、虐殺される直前の状況はどうであったか、その親御さんのメッセージと共に展示されています。

中には、ちょっと前まで友達で普通に遊んでいたはずのフツ族に殺されたツチ族の子供もいたとか。フツ族がみんな敵になって、裏切られ、どれほど絶望して亡くなっていったでしょうか。惨すぎて言葉が出てきません。

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ビデオの展示もありました。

このパネルもよく見ると凄惨で、死体が折り重なったまま放置された現場がそのまま撮影されています。

他にも、ナタなどで殴られて血まみれで動かなくなったツチ族をトラックの荷台に移したまま、周りに無表情で群がるフツ族の写真もありました。誰がいつ、どんな心境でその写真を撮ったのでしょうか。

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世界中を震撼させた大虐殺が起こったのは1994年。今年は2019年で25周年となり、ちょうどイベントが行われているところでした。

どうも政府のお偉いさんが来ることになっていたようで、もうクローズするから早く展示を見て外に出てくれと言われ、外に出ると犬が危険物がないか外をくまなくチェックしていたり、軍服を着た警備員が至る所に配置されていたり、物々しい雰囲気になっていました。

ルワンダは治安が良いと聞いていましたが、このときは何かもう不気味な雰囲気しか感じませんでした。たまたま近くにバイタクの運ちゃんがいたので、とにかくキガリシティタワーまで戻って!とお願いして慌ててその場を離れたのを覚えています。

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ちなみに、バイタクに乗る直前、虐殺記念館のすぐ近くから撮った写真がこれ。

ルワンダが「千の丘の国」と言われる地形であることがよくわかった気がします。

正直にレビューすると、僕はこのキガリという街は好きではない。

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キガリ虐殺記念館から戻ったあとは、フリータイムが2時間ほど。中心部を適当に散策して時間を潰そうとトライしました。

キガリシティタワーの前あたりにはバイクタクシーがたくさん停まっており、遠出したいときはとりあえずここへ行ってみると良いと思います。

僕が泊まったUrban by CityBlue Kigaliは、キガリシティタワーから徒歩15分ぐらいだったので、徒歩圏内でした。ずっとマラリアにビビって長袖で行動していましたが、キガリの涼しい気候で「ここは絶対に大丈夫!」と確信し、この日だけは半袖で行動していたので、そんなに汗もかきませんでした。

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しかし、このキガリシティタワー、外観は立派ですが中はもぬけの殻状態です。

そもそも薄暗いし、テナントもほとんど入っていない。ただっ広いホールを取り囲むように配された飲食店もほぼ全滅で、1-2店営業しているので人はいますが、こちらがそこへ入ると一斉にギョッとした目でこちらを見てきます。

そんなところにも軍服を着た警官がいます。

地球の歩き方に載っているブルボン・コーヒーへ行ってみましたが、ここも薄暗く、人はほとんどおらず、適当にランチを頼んだものの、コーヒー含めて全く美味しくない。それなのに会計をすると1,000円以上。ここは絶対にお勧めできません。

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ルワンダ虐殺をテーマにした映画「ホテル・ルワンダ」の現場になったホテル。

高級ホテルなので入口のセキュリティもしっかりしており、中へ入れなくはないかもしれませんが入りづらい雰囲気。

そもそもタワーを出て適当に歩いていて、気持ち悪いぐらいに人に会わない。この日は日曜日の昼なんですが。。ルワンダ人はどこにいるんだ?

しかしそんな通りでも銃を持った警官が数十メートルおきに配置されているので、もはや通行人の市民の数より警官の方が多いのではないかという状況。

だからこそキガリの街は誰でも安全に歩けるのだという考え方もあるかもしれませんが、自分には、ただ単に不気味な街だとしか思えませんでした。常に複数の警官に監視されているようで、何も悪いことはしていないのに不安になる。

何とも言えない気分で、ウガンダのエンテベ空港から始まった10日間の旅は終わりました。

このあとキガリ空港までバイタクに乗って移動し、全行程が終了です。

補足:キガリ空港について

キガリ空港は写真撮影厳禁なので、写真は一枚もなく記事として書きづらいですが、いくつかポイントを挙げておきます。

地球の歩き方などには「空港バスがシティタワー付近から出ている」という情報が載っていたと思いますが、出ていません。バイタクか普通のタクシーかです。

そして前者が1USDぐらいであるのに対し、後者は20-30USDです。しかしバイタクはマジで怖いです。スピードが出過ぎで、吹っ飛ばされて死ぬかと思いました。バイタクの事故が多いのも頷けます。

空港の入口にはライフルを持った警官がいて、案内に従って進むと、警察犬による荷物検査が行われます。

空港内は意外と普通で、ルワンダコーヒーを売る売店もあります。スターアライアンスのラウンジもありました。

まとめ

キガリは元々観光する場所がないとは聞いており、それでも街をぶらぶら歩いていればそれなりに楽しめると楽観的に考えていましたが、この街に関してはそれが通用しませんでした。

変な話かもしれませんが、たとえ治安が悪くても、カンパラの雑踏の方が僕は好きだったし、同じキガリでもニャブゴゴバスターミナル周辺の方がよっぽど面白かった。

特に危ない目に遭ったわけでもないのに、シティは不気味で怖いというイメージでした。

おそらくシティの外に出て、バイタクで色々移動したらまたイメージも変わると思います。それができなかったのは心残りです。