いつ行くの?今でしょ!

漠然と「ここに行きたい」「あんなことをやってみたい」と考えるのは楽しいものです。

が、いざ具体的に考え始めると、面倒になり、結局やらない、後回しになる…ということは誰にでもあると思います。

いつ旅に出るのがいいのかといえば、東進ハイスクールのCMで某先生が言っているように、「今でしょ!」だと思うのです。

「行きたい」のと「実際に行く」のは大違い

私が海外で出会って仲良くなる人たちは、基本的に皆さん、アクティブで行動力があるタイプの方ばかりです。

でも実際には、行動力に満ちている人は一握りだと思います。

一般論としての人間は、何かにつけてやらない理由を探して行動を先延ばしにしてしまう、弱い生き物です。

海外へバックパッカーで出掛けるのも、慣れてくればやることがどんどん減っていくのでハードルは下がりまするが、最初は考えねばならないことも多いし、出発前には不安な気持ちが増幅することもあるでしょう。

まして、一人旅ともなれば周囲からの強制力は働かないわけで、自分を動かすのは自分自身しかいません。

そうなると、何かにつけて「いつか行こう」と、具体的な期限も決めずに先延ばしにしてしまいがちになります。

その負のスパイラルをどこかで打破しないと、「行きたい場所はあるけど、実際には永遠にどこにも行かない」ということになりかねません。

行きたい場所に、いつでも行けるとは限らない

世界の情勢は絶えず変化します。

行きたいところに突然行けなくなる、あるいは行くリスクが高まるということは普通に起こります。

いまならば低いリスクで行ける場所であっても、1年後にも同じ状況で行けるとは限りません。

世界一平和といわれる日本にいると、あまり意識する機会がないかもしれませんが、注意を払う必要がある大切なポイントだと思います。

後から後悔しないよう、基本的には、行けるうちに行ってしまうべきだと思います。

帰国1週間後、突然「テロの恐れ」がある場所に

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この手の話で真っ先に思い浮かぶ例は、ウズベキスタンです。

僕がウズベキスタンを訪れたのは2016年の8月でした。

そのときは、出発直前に隣国カザフスタンのアルマトイという町でテロが発生したという外務省の報告がありましたが、ウズベキスタンでは特に何もありませんでした。

実際に、約1週間滞在している間には、何も問題は起こらず。

しかし、ウズベキスタンから帰ってきて1週間も経たないうちに、状況が激変したのです。

ウズベキスタン共和国初代大統領のカリモフ氏が亡くなりました。

もともとウズベキスタンは、首都タシケントでテロが発生したこともあるような国で、カリモフ氏はイスラム過激派勢力を強く弾圧していました。

それでなくとも、25年にわたって独裁政権を保っていたため、宗教云々に関係なく、大統領の死去でウズベキスタンという国家全体が混乱に見舞われる可能性も十分にありました。

その隙を突いたテロが発生する危険が大きいという報道が出たのが、帰国からわずか1週間後のことでした。

結果的には、それから特に危ない事件等は起こっていないようですが、「テロに注意せよ」という警告まで出た状況で、果たして旅を強行できるか。

考えてしまいます。

航空券を押さえる寸前でテロ発生

そもそも、そのウズベキスタンになぜ行くことになったかと言えば、もともと予定していたヨーロッパ方面の旅をキャンセルして代替候補地を探すことになったからでした。

ベルギーのブリュッセル経由でノルウェーのオスロへ入り、ベルゲン鉄道で西進してフィヨルドを見る計画。

航空券も押さえる寸前、旅程も概ねドラフトができたという段階になって、状況が激変しました。

ブリュッセルでテロが発生し、ISISが犯行声明を出した事件です。

それでも空港から出ずに乗り継ぎだけなら問題ないか…とも思いましたが、なんと、空港もテロの標的になったという話を聞き、さすがにこれは危なすぎると判断せざるを得ませんでした。

航空券の発券後であれば迷ったかもしれませんが、幸か不幸か、クレジットカードで支払いを済ませる直前だったこともあります。

それから、ノルウェーに行くチャンスは得られていません。

シリアはかつてバックパッカーのオアシスだった

他にも、今では荒廃してしまったシリアの例があります。

首都のアレッポは、かつて日本人に優しい人々で満ち溢れていたそうで、「あんなにのどかだった場所が、なぜあんなことに…」と嘆く方の話を聞いたことがあります。

その方はそこそこ年配の方で、若かりし頃にバックパッカーとしてアレッポを訪れたそうです。

アフガニスタンなんかも同様だと、何かの本で読みました。

「いつか行こう」と思っていると、永遠に行けない

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「いつか行こう」と思ってリザーブしておいても、行こうと思ったときにはとても行ける状況ではなくなってしまう場合も往々にして存在するということです。

個人の行動力以前の理由で。

既に書いた通り、この感覚は、治安の良い日本で生まれ育っていると、イメージが難しいかもしれませんが。

だから、行けるときに行くしかないと思います。

今は行く気がしないとか、もう少しお金が貯まるまでは行かないとか。

そんな悠長なことを言っていたら、旅行先の状況が変わってしまって、極論、死ぬまで行けなくなるかもしれません。

実は社会人の方が動機付けしやすい?

そうはいっても、社会人で働きながらだと、休みが取れない、弾丸では疲れるし航空券代もペイしない…と考えるかもしれません。

しかし、社会人の方が、行くなら今しかないと思い立って行動するチャンスは大きいのではないかと思っています。

学生だと、中途半端に時間があるがゆえに、行動を先延ばしにしてしまいがちな面があるかもしれません。少なくとも自分自身が学生の時はそうでした。

が、社会人はさまざまな制約があるので、逆に行動する理由が生まれやすいような気がします。

休みが取れたときに行かなければ、次にまとまった休みがいつ取れるかは保証されません。

今は比較的休みを取りやすい場合でも、上司が突然厳しい人に代わる可能性だってあります。

休日出勤が当たり前で休みなど取れない部署へ異動になるかもしれません。

サラリーマンとして働いている社会人であれば、これらのリスクをゼロにすることはできません。

補足

僕の場合は、そう思って「今のうちに、行けるときに」という行動を繰り返して、気付けば40ヶ国に到達しました。

払った航空券代を計算したら、おそらくとんでもない金額になるでしょうが、一切後悔していませんし、むしろ十分過ぎるほどペイしています。

まとめ

「行ってみたい」という願望を抱くのと、実際に行動に移して実現するのは、紙一重のようで、全然違うことです。

思い立ってから行動までの時間が開けば開くほど、行動力は鈍ります。

そう考えると、やはり「いつ行くの?今でしょ!」となりそうです。