バーダーミの面白さは石窟寺院の麓にある!人々の素朴さに癒される、南インドの田舎の休日

バーダーミは、周囲を岩山に囲まれていますが、その割には交通量も多く賑わっています。

大都市からのアクセスはお世辞にも良いとは言えず、ここまで来ようとすると多少の覚悟は必要です。

観光ポイントは南インドで最古とされるヒンドゥー教の石窟寺院(Cave Temples)ですが、僕はインドの人々の生活が垣間見える麓の風景に興味を持ちました。

猿、牛、ニワトリを掻き分け、住宅街から石窟寺院へ

バスターミナル周辺から向かう場合、まずはメインロードを南に向かって歩いていけばいいのですが、歩道はなく、絶えず砂埃が舞い、車がひっきりなしに走ってくるので、落ち着きません。

石窟寺院はメインロードから少し東側に入った場所にあるので、適当に曲がり、狭い入り組んだ道へ入ることにしました。

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この「狭い入り組んだ道」は、ありのままのバーダーミの人々が暮らす場所そのものであり、こうして洗濯物を干す人も。

突然、肌の色が違う人間がポツンと歩いていればギョッとしてもおかしくないところ、ウエルカムと言わんばかりに、にこやかに話し掛けてきてくれました。

こういう場所って、どこにでもありそうで、意外とそうでもない。好き勝手に動けるフリーな観光であっても、なかなか見る機会がありません。

今回の南インド旅でも、このバーダーミぐらいでした。

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バーダーミの観光ポイントは、アガスティアティルタ池の南北に分散していて、一番の見所は池の南側に面する石窟寺院です。

僕は北側はスルーないし後回しで、まず南側に行こうと思って歩いていましたが、この道は北側へと続く道でした。。

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池の北側にある寺院のチケット売り場。

麓の小さな道にも猿はいたけど、ここは密集度高すぎw

元々こちら側の寺院へは入る気なかったけど、仮に入るつもりで来ていたとしても、この猿をくぐり抜けるのはハードル高い。人間慣れしているから、変な刺激をしない限り襲われることはないだろうと思いますが。

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池の脇を通り抜けて、池の南側の石窟寺院へ向かいます。適当にその辺の人に聞きながら、まぁこっちだろうと適当にアタリをつけて歩くのみ。それでも何とかなりました。

心なしか家の外壁が綺麗な感じ。ちょっとリッチな人が住んでいるのかな?

奥には石窟寺院が見えています。

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ここが入口です。何だかんだでバスターミナルの近くから30分以上は歩いたかな。

もっとこぢんまりとした場所を勝手に想像していましたが、意外と大きくて面食らった。

スリランカのダンブッラに雰囲気が似ています。

お目当ての石窟寺院は意外とデカイ

この石窟寺院は世界遺産ではありませんが、入場料を取ります。

外国人は300Rs(2018年12月現在)でしたが、段階的に値上がりしていきそうな雰囲気ですね。手元にある地球の歩き方は2014〜15年版ですが、入場料は100Rsと書いてあります。それから4年で3倍になりました。

クレジットカードも使えます。僕はその表示に気付かず、財布を開けたら200Rsぐらいしかなく、慌ててその辺に止まっていたリキシャにATMまで行ってもらったりしましたが、結果的には無駄足でした。

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岩山を切り崩したように4つの石窟が掘られています。こんな岩山を彫るだけでも相当な重労働であることは想像に難くありませんが、何がこのような寺院の建造へと駆り立てたのか。6〜8世紀には王朝の首都がこのバーダーミに置かれていたようなようなので、その権力を誇示するような意味合いもあったのでしょうか。

エントランスでペラッペラのチケットを提示して中へ入ると、階段を登った真っ正面に第1窟にシヴァ寺院があります。左に折れて上へ登っていくと、第2〜4窟が順次現れます。

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それぞれ大きさは違いますが、この日は晴れていたので陽の光が十分に取り込まれ、全く暗くありませんでした。そもそも、そういう位置に寺院が置かれているとも言えます。

この辺でもインド人に写真をせがまれたのを思い出しました。

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シヴァ、ヴィシュヌなどの神々のレリーフが至る所に見られます。

ヒンドゥー教に詳しい、興味がある、単純に古代の遺跡を見るのが楽しいという方にとっては、ずっと見ていても飽きないかもしれませんね。

一番上にある第4窟だけはヒンドゥー教寺院ではなくジャイナ教寺院だったようですが、見学しているときはよく理解できていませんでした。。

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登ってきた方向を見下ろすとこんな感じで、人の小ささからして高さ・距離が想像いただけると思います。意外とデカイな、という印象でした。

ちなみに何故か写真が残っていませんが、ここからアガスティアティルタ池を見下ろす景色もなかなか壮観です。

バーダーミの青空マーケットを偶然発見

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寺院の見学後は、やはりバスターミナル周辺まで歩いて帰ることにしました。

といっても行きに通った道がどこだったか、覚えているようで覚えていないし、せっかくだから違う道を使ってみようと、適当にフィーリングで歩いていたら、青空マーケットが両側に広がる道に出ました。

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その辺の道を動物が歩いているのは毎度お馴染みの光景で、もはや何とも思わないです。

ただやっぱりちょっと怖いんですが。

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売っているものは果物や日用品なので、完全に地元に住む人のためのマーケット。

まさにインドの人々の暮らしが垣間見えて、僕はこういうのを見ている方が面白く感じられます。何も買わないのだけど、見ているだけでも。

インドに来ている、という感じがする。

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そうこうしているうちにメインロードまで戻り、バスターミナル方面へ向かって歩いていたら、1つだけサトウキビジュースの店がありました。ずっと歩きっぱなしで喉が乾いていて、ないかな〜と思っていたところでした。

これが20Rsで飲めるのは素晴らしい!インドから帰ってきても、時々無性に飲みたくなることがあります。

バーダーミでやったことは、以上です。あとは別の記事で書いたように、インド人に絡まれながらビールを飲んだぐらい。

バーダーミの宿、食事、両替情報。バスターミナル周辺ですべて完結する、お酒も飲める!

2019.02.20

余談:バーダーミまで足を運ぶ価値はあるのか

こうして振り返ってみると、そもそもバーダーミを旅程に入れた選択は正しかったのだろうか、と自問自答することもあります。

元々、ハンピに2泊する予定だったところ、それならバーダーミへ行ってみたら?とアドバイスいただいたのがきっかけでした。

バーダーミからは世界遺産のパッタダカルやアイホーレへも比較的簡単に行けますが、事前に調べた限りでは評判があまり宜しくなかったので、日程上の制約も考慮して、行きませんでした。

実際のところ、ホスペットからバーダーミは片道5〜6時間で、わずか1泊でこれを往復するのはなかなか疲れます。

しかしながら、この後に行ったハンピが観光地っぽくてあまり好きになれなかったこともあり、個人的には、全く観光地の要素がないインドの田舎に来れたのは、良い意味で刺激が入って良かったと思います。

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ビールを飲んだあと店の外へ出ると、おそらく近くに住んでいるのだろう子供たちが声を掛けてきました。

何を話したか全く覚えていないし、そもそもお互いに意思疎通ができているとは言えなかったけれど、それでも十分楽しかった。

沢木耕太郎氏がベストセラーの『深夜特急』でも書いているように、旅の良し悪しを決めるのは観光ポイントではなく、食事でもなく、そこで出会う人である。僕もそう思います。

人々の素朴さに癒された、良い休日をバーダーミでは過ごせたと思います。

まとめ

バーダーミの観光ポイントは、南インド最古とされるヒンドゥー教の石窟寺院です。

その寺院も勿論見事ではありますが、個人的には、バーダーミの面白さは寺院の麓にあるのではないかと思います。

ありのままのインドの人々が見られた場所でした。